僕のあだ名がヴォルデモートになるまで

僕がいつかヘビを飼い始めて、そして禿げ上がってスキンヘッドにするまでの軌跡

死にたいけど死ねないし、死ぬわけにはいかないし、本当は死にたくない

真面目にやっているつもりなのにまたミスをしてしまったかもしれない。しかも今回のミスは、(本当にミスをしていれば)これまでのどれより重く取り返しもつかないミスである。ミスがあったかどうかは数日後まではわからない状況なので、今どうこうすることはできない。

なぜ自分はこんなにダメな人間なのだろう。今日はベッドからほとんど出ることなく1日が終わった。やるべきことはいくつもあるし、動かなければならないのだが動けなかった。夜になって、少しでも活動をしようと本屋まで歩いて行った。本屋につくまではミスに対する不安と自責の念で足が鉛のように重く、いつもの二倍くらい時間がかかった。なぜ自分は他の人が当たり前に果たしている責任が果たせないのだろう。自分がここから挽回するイメージが全く湧かないので、死が頭の片隅に浮かんだ。でも、そんなのは責任逃れに過ぎない。俺が死んでも何の償いにもならないし、もっと周囲に迷惑をかけるだけだ。ちょうど畳み掛けるように、イヤホンから竹原ピストルが 「生き恥晒したら潔く腹を切る。それってかっこいいか?実は最高に格好悪くないか?」と問いかける。自分勝手に死のうと考える自分に対してまた嫌悪感が湧き上がり、歩幅はもっと小さくなった。

本屋で一時間くらいパラパラ立ち読みをしている間に少し気持ちが落ち着いてきて、「結果のわからないミスのことばかり考えても仕方がない。今は一度忘れて、できることをやって過ごす。後でミスが発覚したら誠実にできるだけの対応をするしかない」、そんな数時間前には出ていた自明な結論を飲み込むだけの余裕が出てきた。本を一冊買って帰路に着いた。どうすればいいのかわからないが、何が起ころうと落ち着いて誠実に対応するという覚悟だけ決めていきたい。