僕のあだ名がヴォルデモートになるまで

僕がいつかヘビを飼い始めて、そして禿げ上がってスキンヘッドにするまでの軌跡

出猩々モミジ

昨年の初夏からミニ盆栽を育てている。育てるものを選ぶ際、季節を感じられるものに惹かれ、なおかつ可憐な花は無骨な自分には似合わないと思った。そこで春に新芽を出し、夏には葉が茂り、秋は美しく赤に染まり、冬は落葉するモミジにした。残念ながら日当たりの管理がうまくいかず昨年は綺麗な紅葉を見ることができなかった。今年こそはうまく育てたい。

そんなモミジが春になって新しい葉を出してきた。その葉が見事に赤い。ため息が出るほど美しい赤だ。どうやら出猩々モミジという品種で、新芽は赤く夏がくるにつれて青々となって、秋にまた赤く色づくらしい。色の変化が年二回も楽しめるなんてなんだか得した気分だ。

新年度が始まるにあたっての煩わしい手続きや環境が変わる不安に気が滅入ってきた時には、こいつを見て心を落ち着けている。長い冬の間、葉を落としみすぼらしかった彼が、これほど美しく生命を燃焼しているのを見ると、今は苦しくとも力を蓄えいつか美しい新芽を出そうという気持ちになる。元気をくれてありがとう。

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